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2140年…4月7日。
爽やかな日差しが窓から差し込んで…
「うわぁーー!寝坊したぁーー!」
来なかったのか、目覚めが悪かった。
ベットから飛び降り、階段を駆け下りる少女の先には、若くて綺麗な母が腰に手を当てて立っている。
「ちょっと虹子奈。今日は入学式でしょ。なに寝坊してるのよ。」
「ご、ごめんなさい!」
と、頭を下げずに虹子奈は家から飛び出して行った。
外は厚い雲に覆われていて、太陽の光さえも見えない。
「はぁ…今日は曇りかぁ…。」
虹子奈は走りながら溜め息をつき、上を見た。
その時、太陽の光が入ってこないのに虹子奈の髪が光始め…
ドンッ。
「うわっ!」
突然自分より大きなものにぶつかる。
虹子奈はそれに弾かれ、地面に倒れた。
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