第1章

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さりげなく自分の保身してるところが抜け目ないが、ここで僕は無知だから手ぶらなんてそれしか知らないよーと装うこともできる。むしろ、それが一番、得策だったが僕はやめる。なんというか、いつまでもやられっぱなしは嫌だ。ここは一つ後輩におもいっきり恥ずかしい思いをしてもらおう、思いっきり、思いのまま恥ずかしがってもらおう。羞恥心を無くした僕を思う存分、味わってもらおう。後悔してもおそいぜ。 「そこまで目くじらをたてるな」 「私の目にくじらはいませんよ? クジラがいたら私の目は失明してしまいますよ」 「言葉で遊ぶな、まぁ、ここまでは軽い冗談、冗句じゃないか、久しぶりってこと言葉のキャッチボールを楽しんだだけじゃないか、ちょっと後輩ちゃんを試しただけさ」 「おやおや驚きですね。先輩に試されていたなんて、豆を投げつけられては子供のように泣きわめいていた頃の先輩はいないんですね。私はてっきり、青春小説、書くぜーとか言っておきながら煮詰まって、暇つぶしにこっちを書いてたらあんがい筆が進んでビックリな作者がいるんだと思いましたよ」 「そんな人はいない。というか、誰だ?」 「とーーーーさんですよ。あれ? おかしいですね。よくわからない圧力がかかってます。とにかく、とーーやーーさんですよ」 「僕の知らない人間など放置しておけ、今はやるべきなのは手ぶらとはなにかだ。今更、恥ずかしがっても僕は知らないぜ。身体が温まった僕は一味違うぜ」 「先輩に余計な一味は必要ありませんが、どうぞ。一味違う先輩というやつを見せてください。見せつけてください」 「ま、簡単に言うと手ぶらっては、胸を手で覆うってことだな。半裸の女の子が両手をで胸を隠すんだ」 「言葉だけではわかりにくいですね。実際にやってみましょうか、ま、さすがに半裸になるわけにはいにませんが、こうですか、先輩」 と言いながら後輩は自身のほっそりとした身体、胸の辺りに両手で覆う、けっして自己主張の強い胸ではないけれど、後輩の小さい手で隠され。持ち上げられ、制服越しに伝わる衣擦れ感はぱんぱない威力があった。 なんというか、無駄にエロい。 胸の大きな女性が腕を組んで真下から持ち上げるポーズがあるが、それよりも格上だった。あのポーズが基本的に扇情なのに対して、こっちは未熟な身体を必死によくみせつけようとする努力がある。そこが可愛らしい。満点っ!!
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