ふたり ※

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 耳元で囁く低く甘い声が頭の芯に響く。そのまま耳朶に唇を這わせ穴に舌を入れて舐められると体の中心が反応した。  足に力が入らなくなり立っているのがつらくて、道の首に手を回しきつく抱きついた。  それが合図のように耳を愛撫していた道の唇は俺の唇を探し当てると、大きな手が俺のうなじを引き寄せていっそう唇を強く押し当ててきた。  体を引き寄せられた勢いでかすかに開いた唇に舌が割り込んでくる。 「ふ……んくぅ」  ふたつの舌が絡み合う。俺の舌が少しでも引っ込むと追いかけるようにかぶさってきて、また吸い上げられる。  荒々しいのにとろけそうなこんなキスを俺はしたことがない。いつまでも続く長いキスの快感に酔いしれていると、ぐっと尻を持ち上げられた。  そのまま軽々と持ち上げられ俺はキスしたまま抱っこされる形になる。  羞恥で真っ赤になりながら見下ろす形になった道の肩に顔を埋める。そのまま運ばれて布団の上に押し倒された。 「真っ赤になって……かわいいね」  下から見上げる道の顔はもう欲望を隠すことなく瞳は獰猛な光を放っている。  いい年になっても人からたまに言われるその言葉。かわいいなんて言われたらいつも気分が悪かった。俺だって男だから。  でも道にかわいいって言われると背中のほうがぞわっとなってもっと言って欲しい気持ちになる。  この人は俺のものだ。甘い言葉を囁くのは俺にだけ。誰にも渡したくない。 「好きです、道さ……ん」  そういい終わらないうちに再び唇をふさがれた。今度はやさしく唇を食まれる。甘く濡れるような長い長いキスをしながらシャツをを剥ぎ取られた。  唇を離して上から俺を見ている道は肩で大きく息をしている。道は射るような視線で俺を見つめたまま、ベルトをはずしにかかってきた。俺のラフな綿パンは下着と一緒にいとも簡単に脱がされる。  すっかり直立していた俺のものは解放されて跳ね上がった。恥ずかしさに縮こまりたくなる。  道はまた吸い付くようなキスをした後、首筋から肩を伝って唇を這わせながら自分の服も器用に脱いでしまう。  あらわになった道のしなやかなで美しい上半身を見ると、知らずとため息が漏れた。  道の唇が胸の突起に触れ舌を這わせた。味わったことのない感触に後頭部がゾクゾクする。今度は背中に腕を入れてきた、何をされるか察した俺は抵抗する。
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