ふたり ※

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 体が芯から熱くなる。もらさないように我慢していた声を少し開放するときつさがなくなってくるのがわかった。  そのまま中で蠢く道のものに集中していると、ゆっくりと揺らされ奥のほうからじわりと快感が襲ってきた。  道の荒い息遣いと鼓動が聞こえる。 「信、気持ちいい? 腰が揺れてる」 「う……ん。きもち、いい。道さんも気持ちいいの?」 「ああ、気持ちいいよ。信の全部が俺には気持ちいい」  突かれる速度が速まる。出し入れするたびに卑猥な音が響く。こみ上げる感覚がもうたまらない。限界だ。 「道さん……もう俺だめ……いきそう」 「もうちょっと信を感じさせて……」  道が根元をつかむ。すでに濡れたそれはつかまれても突き上げる振動に合わせてかすかに動く。これじゃあ、余計にいきたくなってしまう。 「は……あ、はっ、もう……むり」 「いいよ……だして」  道は耳元でそう囁くと根元からつかんでいたそれを、上下に絞るようにこすり上げてきた。息をうまく吸うことができない。 「あ、ああっ、もう駄目……い、く」 「俺も……一緒にいこう」  道の手の中で達してしまった。体がビクビクと痙攣すると後ろも波打つ感覚があり、俺の中の道からも熱いものが出される感覚がきた。道がかぶさって来て肩に顔を埋める。まだ息が荒い。 俺はゴムをしていなかったから、道の手を汚してしまったと思い動き出そうとした。道はそれを制止するように抱きしめてきた。 「もう少し、このままいろ」  俺の上にぴったりとくっついた道の重さが心地よかった。時間が永遠に続けばいいのにという瞬間はこういうことなんだと思った。
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