信じろ ※

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「あ、みちさん……がほ……しい」  早く道が欲しい。焦がれて待ちきれなくなっている俺に道の全てをいれてほしい。  道がゴムをつけるわずかな間ももどかしくて、縋りついてしまう。  今度は拒絶されなかったことがうれしくて、道のなめらかな首筋に噛みつき「早く」と恥ずかしく強請る。  もう止まらなかった。 「信、すごいよ。もうドロドロに解けてる」  俺を見下ろす道の目線は雄そのもので、背中がぞくりとする。  体をうつぶせの姿勢に返されて、両手で腰を引き寄せられる。つながっている部分にローションを垂らされた。 「ひっ……」  仰け反る背中に道の汗が落ちてくる。片腕をつかんで後ろに引っ張られると、さっきとは違う場所に当たり高い声がでてしまう。 「あ、はっ……あ、んっ……おくが……」 「奥がなに?」 「おくが、きもちい……い、いく」  背中から腰にかけて電流が走ったようにビリビリして、頭の中が真っ白になった。  はっと我に返ると道にぴったり寄り添って、胎児のようにうずくまり丸くなっていた。道は肘枕をして俺を見下ろし、左手は俺の背中に回している。  道の瞳に先程までの劣情的な光は見えず、いたずらっぽい瞳で覗き込まれると少し前のことをじわりじわりと思い出してきた。 「わ、わ……あっ!俺ごめんなさい」 「どうした?」 「俺ばっかり気持ちよくなっていっちゃって、道さんはいってないよね?」 「この世に戻ってきてすぐに、そんなことを心配しているの?」  子供っぽく笑って言われた。顔から火がでそうだ。 「そんなのはどうでもいいんだよ。俺だって気持ちよかったし、信が俺の腕の中で気を失うほど感じてくれて、そんな色っぽい肢体を無防備になげだしちゃってるの見てるだけで満足」  そういうもんなのかな。そう思ってうつむくと、胸の辺りに赤い跡がいくつも散っているのが見えた。
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