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私は時計を見る。
時間は11:30、今日は和樹の仕事が終わったら来てくれるんだ。
あいつの事だから、18時には来そうだ。
夕方までに、終わらせないと・・・
14時、少し横になっていた私を母が起こす。
『咲江、いいの?もう14時よ』
「え?もうそんな時間?ヤバい、ラッピングしなきゃ。
お母さん手伝って」
母が一緒に買って来たラッピング材と、小さな柄のある箱を、居間のテーブルに広げる。
私は機敏に動けないので、テーブルに着く頃には、母が冷蔵庫から、先ほど作ったチョコを出してきていた。
私は、ゆっくりとチョコを掴み、ラッピングをしていく。
楽しい・・・物凄く幸せな気分だった。
ひとつずつラッピングしたチョコを箱に詰める。
そして、昨日の夜書いた、和樹へのメッセージを一番下に忍ばせて、箱にリボンを掛けた。
完成だ。
それを、母が緩衝材の詰まった段ボールに入れ、小包にしてくれた。
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