4人が本棚に入れています
本棚に追加
『なんだよ、予想通りで引くって。
ちゃんと、仕事は片づけて来ましたよ』
和樹は冗談交じりに言って来た。
「ありがとね」
私も精一杯の笑顔で答える。
18:30、父も帰宅した。
『あら?あなたも早いわね』
「そりゃ、咲江がいるんだ。早く帰って来るに決まってるだろう。
和樹君、いらっしゃい」
父と和樹が挨拶を交わす。
そして、父が言い放った次の言葉で、私は唖然とした。
「和樹君、今日は泊まって行ってくれないか?
咲江と一緒に寝てほしいんだ」
「『え?』」
私と和樹の反応は一緒だった。
『と、泊まっていいんですか?
実は、今日は近くのホテルに素泊まりしようかと思ってたんです。
明日、有給も取ったんで・・・』
「なっ?何言ってるの和樹!」
私は、これ以上出せない声で叫んだ。
最初のコメントを投稿しよう!