第1章

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『こんにちは』 そう言った私の頬は、 やはり少し硬かったかと思う。 LINEでやり取りをしていたとは 言うものの、実際に会うと緊張はする。 しかも初対面の異性で、 これから自分は未体験のことに 足を踏み入れようとしている。 緊張しないわけが、ない。 頭の中がぐるぐると無意味に こんがらがって 訳がわからなくなるまでは一瞬だった。 ふふ、と小さく微笑われた。 その声に思わず 伏せかけていた顔をあげる。
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