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昔々、ある村に、それはそれは目つきの悪い……ゲフンゲフン可愛らしい女の子がおりました。
おばあさんから貰った赤ずきんをいつも被っていたので、周りから『赤ずきんちゃん』と呼ばれていました。
ある日、おばあさんが風邪を引いて寝込んでいることを聞いた赤ずきんは、お母さんに頼まれてお見舞いに行くことになりました。
「おい。赤ずきん。これ持って、おばあさんのお見舞い行ってこいや。」
「…………なんで、俺が。めんどくせぇ。お前が行ってこい。」
「俺が行くわけねぇだろ。お前が行かなきゃ、話が進まねえんだよ!ほら、行ってこい!」
いつでも面倒くさがる、赤ずきん。
手荷物と一緒に、お母さんから追い出されてしまいました。
「はあ…………、めんどくせぇ。」
大きくため息を付きながら、赤ずきんは手荷物のカゴを持って、おばあさんの家に向かいました。
「寄り道すんなよー!手土産食うなよー!途中でオオカミに出会ったら、倒してこいよー!」
後ろから、何やら叫ぶお母さんの声が聞こえますが、赤ずきんは無視しました。
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