続き

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   考える事が出来たなら、あんな束縛なんてしなかっただろう。  ううん、束縛なんて出来ないよね。  でも勇人は、考えずに自分の気持ちばかりを前に出し、私の事なんて考えもしなかった。  だから、あんな事になったんだ。  泣き止まない勇人は、楓からその事について説教されても、納得なんてしていなかった。  あくまでも、自分は間違ってないと。  それから、屯田林くんとお店の人で、時間をかけて説明し、自分がした事の意味をゆっくりと理解する。  逆の事を、自分がされたらどうなのかと。  誰も味方がいない状況の中、全員が全員自分の事を否定してくる。流石の勇人も、話しを聞き受け入れなきゃって思ったのかも。  それで、態度を急変させる。  泣きながら何度も謝ってきて、その中でようやく私と別れる事を了承した。 「そうでしたか……」 「終わってみると、案外あっさりだったと思いました」
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