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やっぱり、私って嫌な女なのかも。
そうした考え方をしている私に、マスターはこんな風に言ってくれた。
「何が正しくて、何が間違っているのか。その判断は、人それぞれでしょうね」
「はい……」
「その時、その場所で、その場にいる人が行動します。それにより生じた問題の善悪は、後に出る結果によって判断されるのです」
「はぁ、そうですね」
「今日の若葉さんは、何か間違っていましたか？」
「それは、色々と……」
「いえ、確かに勇人くんとの始まりには、色々とあったかもしれません。ですが今日のあなたは、何も間違っていなかったと思いますよ」
マスターの言葉が、胸の中に染み入ってくる。
人の行動の成否は、結果が出てから判断できるものが多い。それだって生じた結果に対し、受け取り方は人それぞれ。
勇人は今日の結果を得て、私が間違っていると思うかな。
楓は、屯田林くんは……
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