Page.1*日課

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清尾くんは、ゆったりと優しい笑顔を私に向けると、今度は春輝と自己紹介をした。 2人はすっかり意気投合したようで、担任が来るまで話し込んでいた。 ********** 昼休み。 もちろん、私は優梨愛ちゃんとお弁当を食べている。 「ご飯食べてる時に言うのもあれかなって思ったんだけど・・・」 少し言いにくそうに、彼女は話を切り出した。 「?」 「私ね、中学の時ね・・・」 「うん」 「・・・いじめられてたの」 下を向いて、そう告白した。 こんな時に、嬉しいと思ってしまうなんて、不謹慎極まりない。 「・・・言ってくれて、ありがとう」 「・・・」 「もう、一人じゃないよ」 「え?」 「今は、私がいる」 「・・・うん。・・・奈緒、ありがとう」 優梨愛と、ぱっちり目が合った。 表面に涙を浮かばせた彼女は、優しく微笑んでくれた。 それと同時に、中学の時のことが一気にフラッシュバックした。 ―――――信じてたのに。 その言葉をふりきるように、私は優梨愛に笑い返した。
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