Page.1*日課

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「よっしゃ―――!」 自分で勝手に走り出したんだから、勝つに決まってる。 しかも、ハンデがあるし。私の身長は151㎝で、春輝は178㎝。 脚の長さも、腕の長さも、圧倒的に春輝が有利。 私は、拗ねてスタスタと速足で歩く。 すると、横を歩く春輝が、私の頭をなでなで。 うまく丸め込まれている気がするけど、ツンツンし続けるのは難しい。 そして、その度に、自分が単純なんだということを思い知らされる。 お兄ちゃんにもされたことがあるそうだけど、その時は全くの逆効果だったとか。 自分でも、それはどうしてだか分からない。 もしかして、春輝だけしか効果がなかったりして。 そんなことを考えていると、いつの間にか私は春輝の家の前に。 「バイバイ」 「じゃな」 高校生活、良いスタートが切れたと思う。 これから、色々なことを頑張っていこう。 一週間後。 起きた時から、お腹と腰に痛みがあって、だるさも感じていたし、その原因もすぐに分かった。 重たい体を温かい布団の中から出して、しぶしぶ制服に着替える。
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