Page.1*日課

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「いいよ、気にしてないから。俺もさ、しつこかったなーって思ってさ。ごめんな」 「ううん、嬉しかった」 結局は、お互い様か。 私の言葉にいまいちピンと来なかった春輝は、不思議そうな顔をしているけれど、私は胸のモヤが無くなってスッキリしていた。 ********** 「優梨愛おはよー」 「あ、奈緒来た」 「今日平日だよ?」 「そうじゃなくて、昨日体調悪そうだったから、大丈夫かなって思って」 「もう大丈夫」 優梨愛はくりっとした目を細めて笑った。 いつ見ても、優梨愛の笑顔には癒される。 天使が舞い降りて、魔法をかけられたように、ふわっとした空気に包まれる。 「奈緒ちゃんおはよー」 「おはよ」 清尾くんは誰に対しても分け隔てなく接するので、友だちが多いらしい。 おかげで、仲良くなるのに時間はかからなかった。 「優梨愛も、おはよ」
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