Page.1*日課

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「おはよー」 清尾くんと優梨愛の席は前後の配置。 「清尾くんと優梨愛って、中学一緒だったっけ?」 「ううん、違うよ。清尾は・・・」 「俺ね、私立の中学行ってたから、一緒じゃなかったんだ」 優梨愛が喋ろうとするのを遮って、清尾くんが急に話に参加してきた。 優梨愛は慣れているのか、うんうんと頷いているだけ。 「じゃあ、清尾って頭良いの?」 こちらからも、また1人が参加。 間違いなく、春輝の声。 「俺、勉強嫌い」 「それってイヤミ?」 優梨愛が、清尾くんを鋭い目で見つめる。 けど、瞳の奥が、微笑んでいるから全然説得力がない。 「あ、もう予鈴鳴っちゃうよ。清尾くん準備!」 まだ課題を出せていない清尾くんに、言ったものの・・・ 「起立」 少し遅かったみたい。 担任が教室に来て、HRが始まった。 清尾くんは、急いで準備しようとしたせいで、バッグの中身の全てを下に落としてしまった。 私と優梨愛で拾うのを手伝ったけど、そうしながら2人で笑っていた。
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