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「・・・っ」
半ば強制的に春輝の方を向かされた私。
その春輝の、柔らかく、どこか安心感を感じさせる瞳に吸い込まれそうで、自分が怖くなった。
でも、春輝はそんな私のリアクションを見て楽しむだけ。
こんなにもひどく混乱させているのに、本人には自覚がない。
だいだい、高校生にもなって普通こんなことする?
抵抗はないわけ?
いくら幼なじみだと言っても、それ以上でもそれ以下の関係はないわけで。
・・・それでも・・・・・・
春輝に触れられていることが、すごく嬉しい。
やめてほしいって思ってたのに・・・
完全に矛盾してる。
体温を近くに感じられて、また訳も分からないまま泣いてしまいそうになる。
喉の奥が、きゅーっとなって苦しい。
言いたいことがたくさんあるのに、最後の最後で詰まって出てこようとしない。
「なんでもないから」
「ふーん」
「・・・」
「なら良いけど」
意味分かんない。
自分からあんな事しておいて、返答がそれだけ?
私、今、春輝に対してすごく怒ってる。
こんなにイライラしたの、初めてだ。
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