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「・・・そっか」
昼休みに、私は思い切って優梨愛に気持ちを打ち明けた。
恥ずかしがって隠し続けるのは嫌だったし、優梨愛は茶化したりしないことを分かっていたから。
「・・・うん」
「なるほどね」
「え?」
「最近、可愛くなったなーって思ってたの」
「は?」
「奈緒、可愛いね」
「な、なななに言って・・・」
「あははっ」
優梨愛は外見とは反対に、結構さばさばしているみたい。
大きく口を開いて豪快に笑っているわけではにけれど、笑うときには顔がくしゃくしゃになっている。
「笑わないでよ~」
あー、もう。顔から火が出そうなくらい熱い。
恥ずかしさと照れくささで赤面した顔を、少し上げて、私はぷうっと口を尖らせた。
「ごめんごめん」
「優梨愛が、いきなり可愛いなんて言うから」
「一緒に頑張ろうね」
「・・・うん」
頑張って、みようかな。
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