Page.3 *恋する気持ち

2/15
前へ
/58ページ
次へ
「・・・そっか」 昼休みに、私は思い切って優梨愛に気持ちを打ち明けた。 恥ずかしがって隠し続けるのは嫌だったし、優梨愛は茶化したりしないことを分かっていたから。 「・・・うん」 「なるほどね」 「え?」 「最近、可愛くなったなーって思ってたの」 「は?」 「奈緒、可愛いね」 「な、なななに言って・・・」 「あははっ」 優梨愛は外見とは反対に、結構さばさばしているみたい。 大きく口を開いて豪快に笑っているわけではにけれど、笑うときには顔がくしゃくしゃになっている。 「笑わないでよ~」 あー、もう。顔から火が出そうなくらい熱い。 恥ずかしさと照れくささで赤面した顔を、少し上げて、私はぷうっと口を尖らせた。 「ごめんごめん」 「優梨愛が、いきなり可愛いなんて言うから」 「一緒に頑張ろうね」 「・・・うん」 頑張って、みようかな。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加