Page.3 *恋する気持ち

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そう意気込んではみたものの、こういうのは初めてだから何をすればいいか分からない。 「普通にしてればいいの」 なんて優梨愛は言っていたけど、その『普通』というものが私にはできそうにない。 席は隣だから嫌でも目に付くし、私の視線の先にはいつだって春輝が映っているような気がする。 でも、目が合ったり、話しかけてくれるとすごく嬉しくなる。 胸がドキドキして、一日分の運を使い果たしたような感じ。 ・・・あ、そう言えば。 春輝の女子から追いかけられた件はどうなったんだろ。 そもそも、なんで追いかける? ・・・もしかしての、もしかして?・・・・・・ ぼんやりとそんなことを考えてると、 「奈緒ー」 こちらの気も知らず、まさかのご本人登場。 予想してなかった展開に、心臓は春輝に聞こえそうなくらい高鳴り始めて、並行して体温が急上昇するのも感じた。 「なにー」 「放課後、ちょっと良い?」 あ!? 放課後だって!? 放課後って、いやまさか、ね・・・ いやいや、そのまさかのまさかなんてことも・・・ 「いいよー」 放課後という単語に舞い上がっているのを悟られないように、何でもないふりをして返事をした。
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