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祐哉くんママは、そんな我が子を見て、ふーっと大きな息を吐いた。
「不思議なことだけど、祐哉が言っていたのは本当のことだったのね…。
ママ安心した。だって祐哉が暴力をふるって、しかもうそをつく子に育ってしまったのかと思って勝手に悲しんでいたんだもの」
そう言ってママは祐哉くんの手を取った。
「祐哉、信じてあげなくてごめん」
祐哉くんは、耐えていた涙を一気に流し、母親の胸へと飛び込んだ。
「本当にごめんね、祐哉」
祐哉くんママは、わんわん泣く我が子を、温かいまなざしと腕で包み込んだ。
それから、祐哉くんの肩越しに智樹さんに言った。
「でも、事前に見学させてください。全て見て、聞いて、納得した上でなら、この子をおまかせできます」
「もちろんです」
智樹さんは笑顔となり答えた。
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