ヤンデレ兄弟と同居するが、少々不安。

23/23
前へ
/25ページ
次へ
胸に手を当て、優雅に微笑む店員さんに梓さんはまあ!と嬉しそうな声。うーん、限りなく普通に近いねぇ……ここよりは幾分マシ、かな。 「案内してもらいましょ!ねっ!」 「そうね。流石に私もちょっと恥ずかしくなってきた」 「わかりました。では、お客様が服を着替えられてからにしましょう」 その点に関しては激しく頷く。だってこの服、けっこうお腹締めるし、暑い。はやくあの、ダボっとしたパーカーと動きやすいジーンズに着替えたい。 ……こんなこと考えてるから、女子力が足りないのかなあ なんて考えながら、私が試着室の扉を閉めようとしたところで、思い出したように店員さんがあ、と呟いた。 「申し遅れました、私は奈留です。よろしくお願いしますね」 ………えッ
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

96人が本棚に入れています
本棚に追加