第1章:俺の殴りたい田中はこの中に一人いる

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学校生活だけでも神経すり減らしてんのに、 ゲーセンやゲーセン…ゲーセンとか… とにかくゲーセンとかに遊びに逝くって… 体力も気力もない俺にとっては地獄。 嫌々連れて行かれた場合は、白眼に棒立ちと言う かなりカオスな状態に俺は陥るだろ。 ああ、ゲーセン逝きたくねえ。 …………………。 あれ? 何で俺歩いてんの? なんで心(こころ)の中で喋りまくってんの? さっきまで、平凡な顔を気持ち悪いぐらいにひん曲げて 通行人を引くぐらいにビビりまくらせてたのに…。 …………。 あ、 自己紹介してたからか。 俺って仕方ない奴だな☆てへっ… って、 うあああああああああ””!!!!!!! 俺気持ちわるぅっ 俺にみたいなヘイヘイヘイなボンボンボンが やったら半径30m人が後ずさるぐらいの気持ち悪さ!! 驚きの気持ち悪さ!!! 俺は自分のしでかした罪(ギルティ)に耐え切れなくなり、 そこにあったゴミ箱に八つ当たりと言う名の蹴りを くりだした。 ガコンッ!!!!! 俺の自業自得の罪(ギルティ)のために犠牲になった ゴミ箱は路地裏にゴミを撒き散らしながら吹っ飛んでいき、 大きな音をたてて暗闇に消えた。 わずかに路地裏から悲鳴らしき声?罵声?があったが、 俺は羞恥心でいっぱいなため聞こえなかった。 これがまさか後から次々と起こる 偶然と悲劇と言う名の出会いの始まりだとは思いもしなかった 今この頃。 俺は真っ赤になった顔を手で乙女のようにおおいながら 遅刻寸前の学園への道を急いだのだった。
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