第1章:俺の殴りたい田中はこの中に一人いる

6/16
前へ
/25ページ
次へ
あとから違うと分かって冷静になったけど、 周りは惨劇の舞台となり果てていた。 まあいいや。 と思った彼は、ボッコボコになった不良達を避けることなく 踏んで路地裏から出た。 周りを見たが惨劇の元凶者はおらず、ただたんに 静かな朝の音を聞いただけ。 彼は舌打ちをし、その場を去ろうとしたその時。 足元に朝日に当たって輝くものがあった。 それをしゃがんで見た彼は気だるそうな顔から、 凶悪な笑みへと変えた。 黒い笑みはさらに彼の容姿を輝かせた。 「犯人は………田中…ククッ」 ただし、バナナの皮を頭に被っているのですべてが台無しだ #
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加