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..アヅマの長ったらしい解説は端寄る。
皆の噛み砕いた解釈を短く説明するならば、毛根に当たる一本一本が俺達1人ひとりの軌跡で、真ん中で束ねられて太い道のような根っこが、今の空間を支える一本根(ハシラ)。
俺達が目的地を目指せばそのハシラは強く明確になっていく。ハシラを編む?為にも俺達は周回しながら上昇してかなければいけない。
但し!一本の意図(イト)で紙撚りを作るのではなく、様々に束ねた縄のように頑丈でなければ目的地に届かない!それで2手に別れてルートを編んでいく計画で合致した。
ところが、だ。そもそも1人1人の運命の糸ーを、たったの2手で纏められるものだろうか?反対意見は当然のように出た。
業を煮やしたクレインが、ルートは自分が先導するからただついてくればいい、総ては自分が纏めるからと飛び出していく。
クレインに絶大な信頼を寄せるものは、従って導かれて行った。
納得いかないものたちは、自ら話し合いや努力でルートを切り開き、反対側からクレインを追った...お互いの干渉なしではハシラは纏まらず形成もされない。このままではユグドラシルに到達できない....!
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