第1章

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ー邂逅ー 「お前--リュオン--?」 出逢って、一目で識(わか)った。 どことなく、面影がある。 だからつい、口からその名前が出ちまった。 「え--?僕を、僕のことを知っているの??」 その名前で呼び掛けられた少年は、当然の疑問を俺に返した。 「--知らない--」 事実だ。俺はお前が、いつ、どこで生まれたかなんて、全く、識らないんだ。 「どうして!?さっき僕のことをリュオンって、、」 「知らねえよ!勝手に口から出ちまったんだ!」 「教えてよ!僕は一体何物なのか、どうしてこんな所をさ迷っているのか、全然識らないんだ!!」 ..全く、すぐ抗議するところなんかあいつにそっくりだな。流石に名付け親だ--。 そう、リュオン。 あいつが勝手にそう決めて、勝手に捜索と保護を訴えたんだ。 はからずも、依頼は達成されたわけだが。 さて、どうしたものか。こいつ--リュオンを。 このRドリームに適応する戦士に仕立てあげるのが、ファイナルミッションなのか。 それともこいつを望む奴らに引き渡して、とっとと夢放棄するか? 考えあぐねる間もなく、[悪夢〕は俺たちを囲み込んだ。そしてそいつらを容赦なく二人で倒しまくる!リュオンは 適正 も充分だった。 ..あいつの悲しい顔が、意識の中を横切り... 消えた。
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