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--俺の名は、ホクト=ニシオギ。
元、R-探索団のリーダー、だ。
今は、訳あって単独行動をとっている。
--いや、本当は訳なんてない。
自らそう始向けて 、気がついたら、離れ離れになっただけだ。
そうさ、計画通りに--その結果--?
ハハ。やっぱりお前らかよ、老!
結局、お前らの計画通りに進んでるって事か--良かった。
いや、良くない。
そもそも俺やあいつや仲間たちにとっては--
ああ!まただ!また繰り返しだ!
最近、自分でも何がやりたかったのか…
識らなくなる。何で俺はここにいるのか、こうして、さ迷っているのかさえも…
もう、進んでいるのか、退いているのかも。俺は、何者なんだろうな--?
--ここはあなたの夢のなか。どんな願いも叶える、居場所(ところ)--
--なんだ、ろうな。心地よい、音楽…。
ウタ?
気がつくと、目の前に巨大な朝顔--いや、ひょっとしたら蓄音機--か?
--あなたの望みは何ですか?何でも叶えてあげますよ--
--望み?希望?そんなもの、もうとっくに無くしちまった。何を望んでも叶わない--
--そんなこと、云ってみないと識らないじゃない?謂ってご覧なさい--
中心の花弁が震えるようにして、ウタを紡ぐ。ウタは心地よい香りを乗せ、音符の風船になってそよいだ。
--ああ!そうかよだったら言ってやる!
俺を此所から出してくれよ!!
暑苦しくて、息苦しくて、死にそうなんだ!出来るのか蓄音機さんよ?!
--識りました。貴方を、出してあげましょう。--
--え…。本当に--本当に、出られ、る--?
音符の風船たちが、真っ白な光の粒となって舞い上り、ものすごいスピードで
渦を巻き一点に集められていく。
--さぁ、いらっしゃい。光の方へ。
--出て来て、私達と共に、戦ってください。 戦士ホクト、ホクト、ホクト!
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