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ー...漸く、レムリアに入ることができた。
その時は皆、戦いの真っ最中だった。
「おう、来たかホクト!」
ホクトの身体を小脇に抱えた剛腕な大男が耳元で喚いた!
?ぐえ。
それだけで死にそうになる。
半裸のインディアンは、クロスボウを周りの闇に片手で射撃している。
??い、今どんな状況なんだ!
野太い腕からすり抜け、足場のない異空間でバランスを取る。
ねとねとした空気、呼吸できるのが不思議だ。
「見てわからねえか?!もう仲間とレムリアを出てずいぶんとルートを抜けてるんだ!クレイン様が先導してるのを追ってるから楽だぜっ」
ダダダダ!!!
そういう間にも、闇雲に矢を放つ。
蹴散らされたそれは分散してまだ襲いかかるが、対して害は無さそうだった。
ーそれで...クレイン達はどこに?
ホクトは不安げに問いかける。
暫く夢世界から離れていたせいもある。何より勝手が掴めない。
しかも、いつものメンバーと明らかに違う顔ぶれだ。
「達?今いる面子が総てだな!」
ーへ?(゜Д゜≡゜Д゜)?
まさかこのインディアンと、オレだけ??
「そんな事ありませんよ、ホクトさん。」
ぼやぁ..と人影が実体化してくる。
「貴方が他者を認識していないだけです。私もまた
ホクトさんを認識しなければこうして実体化できません。」
ー初めて見る、顔だな。
「そう、初めまして。シッダルタと申します。
クレイン様から、目を覚ましたらこちらに導くように仰せつかってました。」
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