-glassrootー

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「....という経緯で、今はクレイン側、アブドル側で対照的なルートを辿っているんだ。お互いに先でも後でもない、脈略の見えない旅だから連絡や連携は重要な訳だ。」 ーそして目標はユグドラシルの聳え立つ麓。 「そうゆうことで、皆が一致団結して事に当たろうとしたんだけど。」 「今のクレイン様が強引にrouteをopenしてgateイン!」 「アブドル達が慌ててだみーるーとでクレイン様を追いかける!」 「2つ出来てしまったルートのどちらかを選んで入ってきたのが私達」 「...マイクがいる時点で選べませんでしたけどね」 「もうほっといてよ!」 ー内輪もめは後でも出来るだろ!オレはなんでアブドルとクレインがこんなまどろっこしい展開なのか知りたいんだ! .......... 皆の視線が痛い。 ー..はいはい、またオレのせいだと言わんばかりだな。 「多少はねー。反省しなよホクト君」 「君がいなくなってから、クレイン様がどんなに寂しがっていたことか!」 -....すみません。 「アブドルは彼なりにクレイン様を守ろうと必死だったんだけど...」 「過保護過ぎた。それでクレイン様が離れていったのでした。」 -昔を繰り返すのを怖れた為..かも。 「むかし?どれくらい昔なの??」 -っ、...ゴーグルが振動してる? 「あ、それコールだよ!ゴーグルに触れてみて」 ーこうか? 右目を覆っているプラ板に、真っ白な根っこが表示された....! な、な、なんだこれは!!? 『あーあー、暑い!本日こちらは晴天だ!!glassrootチェック、チェックok?』 -アヅマ..テメーショウコリもなく.. 『いや、こちらは至って真面目だ!今見えているのはこれから辿ろうとするルートを何万倍と縮図したものだよ』 -へ!?これが.....!! それはまるきり、雑草の根っこにしか見えない.... 『そうだろう、なので、目的地迄をナビで表示出来るようにしてある。今停滞中の黄色いドットが見えるかな?』 -ああ。見える。これが今オレ達が話こんでる場所なんだな? 『正解、でもあり不正解だ!』 ー何だよそれは!? 『ふっふっふっ、その場所にはクレイン嬢が滞在してるんだ。』 ーここに!?まさか意識を逸らしてまた会えないのか? 『不正解』 〰️だんだんイラついてきた。 『今、我らもその場にいる。ただし別の場所にいる。』 ーわかった!反対側のルートだな⁉️経度は同じでも全く触れ合えない... 『勉強したねぇ、正解だ。それでは先程の縮図の説明に入るぞ!長くなるから覚悟しておくように♪』
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