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中は想像していたよりも広かった。
何十もの種類の奇妙な道具がところ狭しと並べられていた。
1つ1つの道具を観察すると、道具の下に古い紙が張ってあり、そこに手書きの文字で道具の名称と機能が書いてあった。
ふと気になった水晶のような物の説明書きを見てみた。
『未来水晶
これを使えばこれからどんな事が起こるのかが分かる』
興味深い道具だ。過去という世界なら後100年もたてば見られるようになるかも知れない。だが、未来などというこれから起こることをどうやって予言するのか。まぁ恐らく嘘っぱちの道具であろう。
「なにか気になる商品でもあったのかい?」
水晶の事が少し気になったが今は帰り道を探すことが先決なので、勇気を出して尋ねてみた。
「あの…。道に迷ったんですが…
豊ヶ原町はどうやったら行けますか?」
老人は何も言わずに何処かへ行き、少しして四角い何かを持って帰ってきた。
「これを持っていきなさい。これが帰り道を教えてくれるだろう」
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