第12章 白昼夢

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第12章 白昼夢

「やったよ。やってくれたよ――」 社長室。 『バッカス』デビュー後初のファンミーティングは 翌日、新聞の一面記事を飾った。 デスクの前の回転イス。 あちらを向いて新聞を睨んでいる 社長の表情は分からない。 マネージャーの東堂さんはもうほとんど 白目を剥いていて。 そろって頭を並べた僕らも いつゼウスの雷に打たれるかとひやひやしていた。
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