第12章 白昼夢

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僕はそれだけのことをした。 部外者の僕が大事な場で騒ぎを起こし 悠月さんに恥ずかしい真似をさせて ――愛理が怒るのも当然だ。 「……まあ、あんま気にすんな」 悠月さんはしょぼくれた僕の肩を叩くと。 「んじゃ、行こうか」 マネージャーとリーダーと連れ立って 駐車場へ下りるエレベーターへ向かう。 「あれ……?2人はどこへ……?」 「あの人たち今日は別撮りの収録」 のんきに手を振るココさんに 「おまえと愛理は、レッスンちゃんと行けよ!」 マネージャーの檄が飛ぶ。
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