第12章 白昼夢

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すごい行列。 「並ぼうよ」 「えっ……?」 「イヤ?」 「いえ、僕はいいんですけど……」 帽子もマスクもない状態で まわりの視線ももろともせず。 「ならいいじゃん」 ココさんは潔く 行列の最後尾に並んだ。 (なんて自由なっ……) それだけじゃない。 照れることなく街ゆく人に挨拶して 求められればサインを書き写真を撮る。
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