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特に僕に至っては
とにかく昨日から
生きた心地はしなかった。
いや……。
事件は意外なほどあっけなく片付いたんだ。
悠月さんに気を取られている隙に
ココさんがナイフを握った女の腕を蹴り上げた。
驚いたのは
夕べ僕がやったとおりの型だったことで。
「才能だろ?ダンスも歌も一度見たら完全にコピーする。空手は初めてだったけどなんとなくいけたぜ」
誰も聞いちゃいないのに
くどくど力説するココさんの横を。
警備員に取り押さえられた女は
大騒ぎしながら引きずられて行った。
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