第12章 白昼夢

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なんともシュールな新聞の見出しに みな一様に口ごもっていたところ。 「いやあ、さすが社長、お目が高い!」 ここぞとばかり 危機を免れた東堂さんが社長をもちあげる。 「あははははは!」 絵に描いたような わざとらしい笑い声を上げたのはココさんだ。 これはもう面倒くさくなってきて とりあえず丸く収めようという腹だ。 しかしまあ。 「あはは……」 笑ってすむならと。 僕らもそれに倣って場をしのいだ。
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