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第4話苦しむ勇者と魔王の残された命の時間
「やめろ!!弱き種族を虐げて何になる!?誇り高い魔族ならば、弱い者の力になるのが当然であろう!!」
悪魔の癖に正義感が強くて……
「こっこれは……その……綺麗な華が咲いていたからお前にあげるのだ。かっ勘違いしちゃ行かぬぞ……別に……たまたまだ。偶然摘んできただけだ」
優しくて、素直な癖に照れ屋で意地を張る……
「皆!!大丈夫か!?此処は我に任せるのだ!!」
心配症で、自分が強いからっていつも無茶する仲間想い……
そんな彼を好きになるのも、私達からすれば至極当然の事だった。
見た目は凛々しいのに、ドジで先走ってしまう困った君だったけど……
いつでも真剣で、こっちが逆に鼓舞されてしまう程……
私達勇者一行の中でも絶対的な存在感があったんだ。
王女に求婚された時、君は悲しい顔をしながらも祝福してくれたね。
知っていたよ?本当は君の気持ち……私も君を好きだったから……
でも、敵対する種族同士結ばれては行けないと分かっていたから私は……
君から目を背け、別な道に進み……君は魔族を束ねる魔王になった。
君の頑張り振りは、評判で私達は自分の事のように喜んでいたんだ。
優しい君なら魔王として、尽力してくれると分かっていたから……
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