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序
深き深淵の闇の中に、一人の悪魔と一人の魔導士が居た。
「敬愛してやまぬ魔王よ、我が愛の印を呪いとして刻め!!」
魔導士が、隙を見せ背を見せた悪魔に向かって杖を振りかざすと……
「ぐぁ!!」
悪魔……魔王の背に赤い光が放たれると、着ている服を焼き付くしその背中に呪いを刻まれ膝を付く。
「……ラゼル!!貴様っ!!」
辛そうな表情をしながら後ろに振り返り、魔導士ラゼルを魔王は睨み付けた。
「貴方に刻んだ呪いは性欲の呪いです。人間・悪魔・エルフ・天使・神……五種族の男を縛り……調教し……乱暴に抱いてSMプレイしなければ……貴方の命は少しずつ減っていくでしょう」
ラゼルは満足そうに微笑み言い放つ。
「なっなんだそれはっ!?そんな事出来るわけ無いだろう!!我は男に興味なんて無い!!」
魔王はびっくりして冷や汗を掻きながらラゼルに文句を言うが……
「ならば……命を減らして死ねば良い。貴方に刻んだ印が、赤から紫……橙に変わった時貴方も死ぬ」
ラゼルは笑いながら言うと姿を消すのだった。
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