第1章

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冬華は自宅に戻ると、入浴してからヒーリング音楽をかけ、アロマを焚きながらハーブティーを入れた。  音楽はエンヤ、アロマはラベンダー&オレンジに微量のパチュリをミックスし、ティーはカモミールにした。  友博が紳士的だったのが、よほど嬉しかったのか上機嫌だった。  ソファに腰かけた冬華は、休日である明日の予定をリラックスしながら考え始めた。  (縫いかけのスカート、仕上げちゃおうかな…。)  冬華の趣味は、テニスと裁縫である。  しかし、人事異動で窓口に配属されてからは気持ちにゆとりがなく、縫い物に手をつけずにいたのだった。 友博との再会の時間が心を解きほぐしたことと、春分の日と土日で3連休になるのもあって、ゆっくりとした時間を過ごそうと思いたった。  それからカモミールティーを飲み干し、ゆったりとした気分で眠る準備をする冬華だった。
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