第1章

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自宅に戻り、買ってきた雑貨を片付け、ソファに横たわった。  そして、そのまま仮眠してしまった。  夕方になり、冬華は携帯の着信音で目が覚めた。  「はい。」  「冬華?俺、啓斗。今日、そっち行っていいか?」  「…啓斗、久しぶりだね。でも、ごめん、これから用事があって出かけるの。」  「そうなんだ。元気か?」  「うん。啓斗は最近どう?」  「ああ、俺も元気。じゃあ、またな。」  啓斗は、冬華が出かける準備で忙しいと思い、すぐに電話を切ってしまった。  冬華に用事などなかったが、もう啓斗には会わないつもりだった。  二股と不倫、どちらも続けることは可能なのかも知れないが、変なところで冬華は律儀で、両方と付き合うつもりはなく、今は白井に一途に向き合っているのだった。    そうして、その日の長い夜を趣味の裁縫で過ごす冬華であった。
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