第1章

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翌朝、出勤した冬華は、いつものように白井に朝の挨拶をし、席に着いた。  白井もまた、普段通りに挨拶を交わし、仕事にとりかかるのだった。  が、白井が平常心でいるのに対して、冬華の方は、嫉妬や寂しさで乱れる心を抑えるのに必死だった。  (私は、いつも都合が良い女でしかないのかな…。)  ぼんやりしている冬華に、永峰が声をかけた。  「どうしたのかな?恋の悩みかな?」  「あ、いえ。ちょっと寝不足で。すみません、ちっとも色気がなくて。」 と言って笑う冬華の前に、お客さんが来て、1日の業務がスタートした。
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