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土日が明け、新しい一週間が始まった。
冬華は、もやもやした気持ちで出勤した。
白井の方は相変わらず、いつもと同じように仕事に集中している様子だった。
(白井さんは、気が向いた時だけ私を誘ってくる…奥さんのことを一番大切にしていることも分かっている…それなのに私はイツマデこんな関係を続けるのだろう…。)
溜め息をこぼしてしまう冬華だった。
仕事が終わると、白井が冬華をちらっと見た後すぐに目を反らし、退社した。
それは、後で電話をするという合図であった。
15分後、携帯が鳴る。
2人は、いつもの店で落ち合うことになった。
冬華は白井への愛は有るものの、何となく気が重かった。
待ち合わせた時間に着き、2人で少しお酒を頂き、早々にホテルへと向かった。
冬華は、いつものように抱かれた後、ホテルを出ると、思い詰めていた言葉をそっと発した。
「白井さん…今日でこの関係を終わりにしたいのです…。」
「何を言う。できん。一生、僕のものだ。」
「あなたには、素敵な奥様がいらして、しかも愛していらっしゃるのでしょう?」
「別問題だ。妻のことは勿論愛しているが、妻は妻、君は君だ。2人とも離さない。」
白井は気を悪くし、冬華の身体を服の上から、手荒に扱いだした。
「痛い…やめて下さい…。」
「二度と、こんなこと言うな。君が誰と結婚しようと構わないが、僕とも付き合ってもらうよ。」
暗闇で、嫌がる冬華に乱暴する白井がいた。
冬華は恥ずかしくて、大声を出すことが出来なかった。
白井は冬華の性格を分かっていて、執拗に責める獣と化していた。
暗闇ではあるが、草薮ではない、ひっそりとした人家の側の狭い通路であった。
レイプ以外の何でもない…。
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