DRAGON

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DRAGON

はぁ...はぁ... 騎士はもう追いかけてきてない....? そういえばここはどこだろう? 気づいたら深い森の中に迷い込んでいた。 周りを見渡しても人間らしき人かげはなさそうだった。 その中に...堂々とそびえたつ大きな建物が一つ.... 「DRAGON......?」 噂は聞いたことがある。 本当に困った人にしか見えないギルドだとか、メンバーは人間じゃないとか..... でもさっきはこんな建物なかったような... だってこんな大きな建物見逃すはずないし... やっぱり噂通り怖いギルドなのかな? だけど、キルアお姉様もお父様も今、私の倍くらい怖くて不安なはず.... 2人を助けられるのは私しかいないんだもの! 頑張らなくちゃ!! 「あのっ!すいません!」 4mくらいあるだろう扉に叫ぶ。 だけど私の声が響くだけで応答がない。 お願い。誰でもいいから出て! 「あのっ!」 「俺らのギルドになんか用か?」 金髪で半袖のワイシャツにズボンというラフな格好をした男の子が話しかけてきた。 ワイシャツのボタンが開いてる。 正直目のやり場に困るから閉めて欲しいかも。 まあ、今『俺らのギルド』っていってたからギルドの人なのだろう。 「あっハイ!実は依頼をしたくて........」 するとその金髪の男の子は少し笑ってこう言った。 「そうか!じゃあ中に入れよ。」 「ありがとうございます!」 優しくて強い人。 外の世界はよくわからない。 だけどこの人はそんな感じがした。 「ねぇ。レイ、置いてかないでよ~!!」 私が走ってきた森のほうから、白髪の女の子が走ってきた。 金髪の男の子はレイさんと言うらしい。 「おー。悪いな。置いてって。」 「んで。その子は誰なんだ?」 金髪の女の子と一緒に来た青髪の男の子が尋ねる。 青髪の人は他の人に比べてちょっと怖そうな人だな... 「おーっ!そうだった。依頼をしたいんだって。名前は.......」 「エレットと申します。」 「というかこんなところじゃ風邪をひいちゃうよぉ。早く中入れてあげなきゃ。」 中学生くらいの金髪の女の子が言った。 というか、ギルドってそんな小さい歳から入れるもんなのかな? 「そうだな」
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