第1章

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実は、私と亮は高校生の時に他の友達の紹介で知り合い、メールを毎日のようにしていた。 メールの内容は、最初は今までどんな人と付き合ってきたか?とか、定番のような話をしたあとに、今している事をやり取りしていて、写メを交換したりして、亮のほうから「遊ぼう」とメールが来たりして、その後、亮の方から「好きだから、付き合って欲しい」と言われ、私も少しずつ亮に惹かれていっていたため、亮に自分の気持ちも伝えて、付き合う事になった。 亮は付き合い始めた当初はものすごく優しくて、佐奈も喜んで応援してくれていた。 当時は佐奈にも彼氏がいて、一緒にWデートしたりして、一緒に遊んだりもしていた。 亮は体格が良く、目は少し細いけど、色白の男性。 でも・・・。 付き合う期間が長くなっていくにつれて、だんだんと本性を現していった。 だんだんと威圧的になってきて、自分にとって気に入らない事があればすぐに不機嫌になって、私に当たってきたりしていたため、紹介してくれた友達に亮の事を相談したりもしてみたけれども、「分からないし、アドバイスも出来ない。ごめん!」と言われた。 友達に相談した翌日には、「俺、何かしたっけ?」と言ってきたけど、私は自分の気持ちを正直に亮に話せなくなっていたため、 「ううん。何でもないよ。」と言いながらも、誰もいないところで一人で泣いていた。 いつしか亮との付き合いには全く愛情も感じられなくなってきて、「恋愛」がどういうモノなのか、分からずにフラフラしていた。 食欲もなくなってしまって、痩せてしまい、勉強にも身が入らなくなってしまっていた。 周りからも、「大丈夫?」と心配されていたけれど、 「大丈夫。平気だよ。」 と言って、心配をかけまいと取り繕っていた、そんな矢先・・・。 最悪の出来事が起こった・・・。
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