第1章

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佐奈に支えてもらいながら、病院へ。 レントゲンを撮った後に、 「骨折はしてないみたいですけど、膝を打撲しているみたいですね~。しばらく、付け替えしに来て下さいね。」 と言われ、湿布を貼ってもらって、包帯で巻かれて、処置してもらった。 病院を出てすぐ 「このバカ!!!何やってんの!!」 「ご・・・ごめん・・・。頭が真っ白になっちゃって・・・。」 「頭真っ白になって、道路に飛び出すなんて・・・!バカ!!」 佐奈は泣きながら怒っていた。 「・・・ごめん。」 「大事には至らなかったから良かったけど・・・あんなくだらない男のために人生投げ出すとか、マジでありえないから!!」 「・・・。」 何も言えなかった。 「しっかし、優里亜も優里亜だよ。紹介しておいて、何考えてるんだか・・・。」 「私も・・・。」 「ん?」 「私も、その真相が知りたい!!」 「知りたいっていう気持ちは分かるけど・・・。どうやって??」 「そ・・・それは・・・。優里亜に直接聞くとか・・・?」 「優里亜は絶対口を割らないと思うよ。」 確かに、優里亜は自分にとって都合が悪い事に対しては、絶対に話してくれない。 「どうしたものか・・・。」 この時は2人でものすごく悩んでいた。 でも・・・ 後々、真実を知る日が来る事をこの時はまだ予想もしていなかった。
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