第1章

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「佐奈・・・」 「んー?」 「もしかしたら・・・亮、優里亜と今一緒にいるかも・・・。」 「えっ!?マジ!?」 私は、頭の中がボーッとなっていた。 「ちょっと優里亜に電話してみよっか?」 ショックな事が重なりすぎて、私はその場にうずくまってしまった。 見かねた佐奈が、優里亜に電話をかけていた。 「なかなか出ないなぁ・・・。」 「あっ!もしもし!?優里亜!?どうしたのじゃないし!!今、誰かといるんじゃないの?大事な人?それって誰?ちょ・・・っ優里亜!!」 「切られちゃった・・・」 私の目からはまた涙が溢れていた。 「佐奈・・・。もう・・・いいよ・・・。」 「うん・・・。」 佐奈が優里亜に電話した事で、確信した。 今、亮と優里亜は一緒にいるっていう事。 そして、優里亜の「大事な人=亮」だって事を・・・。 ただ、なぜ優里亜が私に亮を紹介してきたのかだけが分からなかった・・・。
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