第1章

16/22
前へ
/22ページ
次へ
「はい。もう打撲の方はだいぶ良くなったみたいですね~。もう付け替えの方は大丈夫でしょう!」 「どうもありがとうございました。」 ようやく、足の怪我が治った。 帰宅して、のんびりしていた時だった。 携帯の着信音が鳴った。 知らない番号からだった。 「もしもし・・・?」 「アンタ、亮の元カノ?」 「え・・・?」 全然知らない番号の人から、突然そう言われた。 「元カノかどうかも分からないですけど・・・。誰ですか・・・?」 「優里亜」 ドキッとした。 「・・・の元友達?」 「はぁ・・・。」 「アタシもさぁ、優里亜にちょっとやられたんだよね~!」 「えっ・・・?どういう事ですか・・・?」 「彼氏とられちゃってさぁ~」 「は!?」 「アンタと亮と優里亜の事は知ってるよ。」 「何で・・・」 「優里亜と毎日のようにやり取りして、アンタと亮の事、めちゃくちゃ話してたから~」 「・・・。」 「アンタ、優里亜にまんまとハメられたね。」 「えっ・・・?」 「優里亜がアンタに亮を紹介したけど、優里亜はだいぶ前から亮の事が好きだったんだよ。」 「はぁ!?」 思わず、大きな声を出してしまった。 「じゃあ・・・何で私に亮を紹介したりなんか・・・。」 「ま、優里亜はずっと亮に自分の事アピってたんだけど、亮になかなか伝わってなかった上に、亮が女紹介しろってうるさかったんだよ。 んで、優里亜はアンタを紹介したわけ。」 (はぁ!?一体何それ・・・)
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加