第1章

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「あの・・・話がよく分からないんですけど・・・。」 頭の中はかなり混乱していた。 「え~・・・。めんどくさーい。 だから、要するに、優里亜はずっと亮の事が好きで、告ってはいなかったけど、振られるのが嫌で必至にアピってたわけ。 でも、鈍感な亮はそれに全く気付いてなくって、優里亜に女を紹介しろって言ってきてたんだよ。 んで、優里亜はアンタのガードの固さを分かってたから、アンタを亮に紹介して、見事に簡単には何もさせなかった。 んで、二人から相談を受けていた優里亜は亮を誘って、ようやく成功した・・・っていう感じ~!分かった?」 ・・・何となくだけど、分かった。 要するに・・・私は優里亜に「利用」されていたってワケか・・・。 頭の中がぼんやりとしていた。 「もしもし~?ちょっとぉ~?めんどくさいから切るよ!」 と言われ、ガチャ切りされた。 優里亜からも、亮からも裏切られてた・・・。 サイテー・・・。 目からは涙が溢れていた。 しばらく涙が止まらなかった・・・。 心のどこかではまだ亮の事が好きな気持ちがあって・・・。 そして、優里亜の事もまだ「友達」って思っていて・・・。 しばらく部屋に閉じこもって、散々泣いて・・・。 泣き腫らして、そのままいつの間にか眠りへついていた・・・。
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