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「はぁ!?」
「もう、思い切って亮の番号と優里亜の番号削除して、拒否!!断捨離!!」
佐奈の言葉にポカーンとなって・・・
「でも・・・まだ気持ちの整理が・・・。」
「気持ちの整理なんて一度好きになったら永遠につかないって!!美鈴の性格上、絶対削除できないに1票!!」
「と・・・投票までしなくても・・・。」
心の中では半泣き状態。
「さ~美鈴♪私と一緒に・・・まずは深呼吸~!!!」
「すーはー・・・。すーはー・・・。」
「そして~肩の力を抜いて~♪」
「ふう・・・。」
「さっ!!まずは携帯開いて!着信拒否設定!!」
「う・・・。」
カチ・・・カチ・・・カチ・・・。
「その調子~!!あとはもうこれで最後!!番号削除!!」
「う・・・わ~ん~・・・。」
もう、心の中がいっぱいいっぱいだった・・・。
思わず泣き出してしまった・・・。
「美鈴・・・。」
ぎゅ~
「さ、さな!?」
「思いっ切り泣いていいんだよ。それが人間として当たり前の感情なんだからさ。」
「ひっ・・・ひっく・・・。」
佐奈の言葉が心にものすごく響いた。
「でもね、美鈴。亮は美鈴を大事にしなかったんだから、ちゃんとケジメはつけなきゃいけないんだよ・・・。
でないと・・・美鈴が壊れちゃう・・・。」
佐奈の言葉は意味深な言い方だった。
でも、この時は聞き返す気力も残ってなかった・・・。
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