2人が本棚に入れています
本棚に追加
(えっ!?何!?マジで!!)
すでに混乱していた。
「あの・・・。」
「はいっ!?」
微妙に声が裏返ってしまった。
「もしかして、井原美鈴さんっていう人ですか・・・?」
語尾にいくにつれて、だんだん声が小さくなったけど、聞き取れる範囲だった。
「そうですけど・・・。」
もう、返事をするだけでいっぱいいっぱいだった。
「えっと・・・。亮・・・。日高亮って覚えてる・・・?」
「え・・・。あ・・・。はい・・・。」
単調な返事しか出来なかった。
「俺、亮の・・・まぁ・・・知り合いみたいな感じなんだけど・・・。亮から少しだけ話聞いてて・・・。」
「はぁ・・・。」
「亮が・・・その・・・。話したいって言ってて・・・。それで名前知ってて・・・。連絡先分からなくなったから、同じ学校なら伝えといてって言われて・・・。」
「そうなんですね・・・。」としか言えなかった。
「それじゃ・・・。」と言って、また窓際へ戻っていった。
「大丈夫・・・?」と佐奈が声をかけてくれた。
私は少しうつろな表情で、「うん・・・。まぁ・・・。」としか言えなかった・・・。
最初のコメントを投稿しよう!