第1章

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「俺、兄ちゃんのことが、好きだ。」 「俺もトラのこと、好きだよ。」 「だけど、辰夫さん、俺、助けたかった。 俺、辰夫さんが喜ぶなら、なんでもした。 だけど、人は、人を救うことなんてできなかった。 そんな考えがそもそも、おこながましかった。」 と、トラが言うと、かけるは言った。 「俺は、トラに助けられてるよ。」
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