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離れた場所から感じる視線。
時々ちらりと私の方を見ながら、楽しそうに何かを話している秀臣と美敬さん。
そんな2人の態度がどうしても気になり、少しずつ居た堪れなくなってきた。
冷めたカフェラテを一気に飲み干し、逃げるようにカフェを後にした私。
彼らの横を通る時、軽く会釈をしただけ。
たったそれだけの事なのに、緊張して嫌な汗が出てくる。
擦れ違い際、私の目を見てニッコリと笑みを浮かべた美敬さん。
改めて目の当たりにしたその顔に、やっぱり私は覚えがあった。
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