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「ソーリアの方は、その能力が代々受け継がれていくので……自分の子孫がソーリアであるということを、みんな当たり前のように受け入れています。奏太さんのお父さんもそうでしょう」
「う、うん。最近じゃ、自分が戦ってたことはだいぶ忘れちゃってるみたいだけど……でも、本能的にわかってるのかな? 確かに、今でもけっこう協力的だと思う」
「でしょう。でも……ディシオンは違うんです。俺たちは、物心がついたときからディシオンとしての自覚がありますが、家族は、そのことについては一切知らない。ディシオンとして生まれたものは、その役目を果たすことを最優先に、自分の進む道を決めていきますが……家族には、それが理解できないんです。だからどうしても、お互いの考えにずれが生じてしまうんです」
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